ラム肩ロースをおいしく食べたい! 低温調理をする際のポイントを解説

ラム肩ロースはラム肉の中でも赤身と脂身のバランスがよく、やわらかくて食べやすいお肉です。ですが、いざラム肩ロースを手に入れても以下のように、どのように食べるのか迷われた方も多いのでは?
ラム肩ロースはどうやって調理するのがいいの?
ラム肩ロースは低温調理に使えるの?
ラム肩ロースの低温調理でできる料理って何?
ラム肩ロースのおすすめの食べ方は?
そこで今回はラム肩ロースを、誰でも簡単においしく食べる調理法を解説します。
ラム肩ロースの低温調理の方法や低温調理する際に役立つ情報がありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

ラム肩ロースにおすすめの調理法

ラム肩ロースはやわらかく、赤身と脂身のバランスがロースよりもいいお肉です。
そのため、ジンギスカンにしたり、厚めに切ってステーキにしたりといったグリル調理に向いています。

また、低温調理をして、肉の柔らかさをより楽しむという方法も適しています。
低温調理することで、ラム肉の甘みやうまみをしっかりと感じることができます。
筋の少ないお肉であるラム肩ロースは、煮込み料理に使うとお肉がほろほろになります。
赤ワインやトマトなどを使って煮込むと、ちょっとだけ特別な日の料理にもぴったりなメニューになります。

今回はラム肩ロースの低温調理に注目し、ラム肩ロースをおいしく食べるために気を付けておきたいことや知っておきたいことをご紹介します。

ラム肩ロースを低温調理してみよう

まずは低温調理について簡単に説明します。
低温調理とは、食材を60度ほどの低めの温度のお湯で湯せんして加熱する調理法です。調理の際には食材を袋に入れ、真空状態にする必要があります。

低温調理された食材は焼いたときには生み出すことのできないしっとりとした食感になります。
低温調理専用の調理器具もありますし、炊飯器の保温機能でも可能です。
今までに食べたことのない食感を楽しむことができますが、焼いたり揚げたりするような“高温調理”とは違うので、食中毒にならないよう時間や温度に気を付ける必要があります。

ラム肩ロースを低温調理する際は、63度のお湯で1時間以上加熱する、というのを目安にしましょう。食中毒を避けるためには厚生労働省がだしている基準があるので、そこを確認してから調理しましょう。

低温調理が終わった後のラム肩ロースは、オーブンでさらに軽く焼き付けることで、そのうまみとやわらかさをより引き出すことができます。
低温調理によっていつもよりくさみを強く感じてしまうこともあるので、ラム肩ロースの調理前に下味を濃いめにつけたり、くさみ取りをしたりすることをおすすめします。

ラム肩ロースを低温調理する際に気を付けたいポイント

ラム肩ロースの低温調理で注意しておきたいことは温度と時間です。先ほども書きましたが、厚生労働省の食中毒を避けるための加熱の基準がありますので、そこをよく参考してから低温調理を行いましょう。

加熱時間はラム肩ロースの量や厚みも関係してきます。不安を感じた際は食べる前に軽く表面を焼いたり、オーブンに入れたりして、殺菌を行ってください。
低温調理用の器具ではなく、炊飯器の保温機能で低温調理をする際は、定期的にお湯をかき混ぜると温度を均一にすることができます。こうすることで、食材周りのお湯の温度が低くなるといったことを避けることができます。

ラム肉は羊肉の中でもくさみの少ないお肉ですが、低温調理することで肉特有のくさみが出てしまうこともあります。ラム肩ロースを下処理する際にくさみを感じやすい脂身を取り除いたり、しっかりと下味をつけたり、濃いめのソースを用意したりといった、くさみ対策をすることでおいしく食べることができます。

ラム肩ロースをおいしく食べるために

ラム肩ロースを低温調理でおいしく食べるためには下処理や下味をしっかりつけることが大切です。
下処理をする際はくさみを感じやすい脂身はしっかりと取り除くようにしてください。ラム肩ロースは筋の少ない部位ですが、気になる方は筋に切れ込みを入れておくと食べやすくなります。

ニンニクやローズマリー、タイムといったにおいの強い食材とオリーブオイルをラム肩ロースと一緒のフリーザーバッグに入れたら、最低でも3時間は冷蔵庫に置いておきましょう。調理する30分から1時間ほど前には冷蔵庫から出し、常温に戻してください。

半生のような状態のお肉を食べることになるので、ラム肩ロースを低温調理して食べる際はご自身の体調を優先してください。体調がすぐれない際は低温調理したものを食べるのは控えましょう。

低温調理したラム肩ロースをどう食べるか

ラム肩ロースを低温調理した後は、オーブンやフライパンで表面を軽く焼いたり、粗熱を取ってから食べたりと、いくつかの方法があります。

低温調理した後に焼くことで表面の殺菌と焼き色を付けることができます。焼く際は中まで火が入らないよう高めの温度で短く焼きましょう。そのあとは濃いめの味ソースにつけて食べることをおすすめします。

低温調理した後に粗熱を取って食べる際は氷水につけたり、冷蔵庫に入れたりしてから好みの暑さにスライスして食べます。薄くスライスしたラム肩ロースはサンドイッチの具にぴったりです。玉ねぎやトマトと一緒に挟んで食べましょう。

ラム肉は冷めると脂が固まり、くさみが出やすくなります。もしくさみが気になる方は火が通らない程度に湯せんするといいでしょう。

まとめ

ラム肩ロースの低温調理について解説してきました。

ここまでの内容は、このような感じです。

  • ラム肩ロースは低温調理するとやわらかさとうまみがアップする
  • 低温調理は専用の器具でも炊飯器でもできる
  • 低温調理する際は温度と時間に気を付ける
  • くさみを感じやすくなるので下処理と下味をしっかりする
  • ラム肩ロースを低温調理した後は表面を焼き付けたり粗熱を取ったりしてから食べる

低温調理は少々リスクもありますが、正しい温度と時間で調理すれば、今までに食べたことのない食感を楽しむことができます。
ラム肩ロースの低温調理という、ラム肉の新しい魅力に気付ける調理法に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

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