ラム肉の調理法 【栄養素から選び方・調理法】

日本でみるとラム肉は、北海道で比較的よく食べられています。
まだまだ全国的にメジャーであるとは言えませんが、最近ではヘルシーさが注目を浴びてダイエット中の方や、傾向を意識する人が食事に取り入れるようになりました。
この記事では、ラム肉の栄養素から選び方・調理法までを紹介します。

ラム肉はダイエットや健康に効果的

ラム肉の調理法にはさまざまありますが、まずはなぜラム肉が注目を浴びているのかご紹介します。
ラム肉にはL-カルニチンが含まれており、L-カルニチンは脂肪細胞と結合して脂肪燃焼を促しますが、加齢とともに減少していくといわれています。
そのため、ラム肉を食べL-カルニチンを取り込むことで体質改善に役立たせる効果が期待できます。
また、肉といえば脂肪が多く、カロリーも高いのでは?と考える方は多いですが、ラム肉はとてもヘルシーなお肉です。
例えば、牛肉100g=259キロカロリー、鶏肉100g=204キロカロリーほどですが、ラム肉は100g=198キロカロリーで実はヘルシーといわれる鶏肉よりも低カロリーなのです。
ラム肉の調理法によっては、肉のカロリーだけでなく、メニュー全体でカロリーを下げることができるため、ダイエットや健康に効果的です。
また、自分に合ったラム肉の調理法を見つけると、料理も楽しくなります。

ラム肉が健康・ダイエット向きであるとされる主な栄養素の紹介

必須アミノ酸

必須アミノ酸とは

  • 免疫力をアップしてくれるリシン
  • 食欲を抑えてくれるフェニルアラニン
  • アレルギーを和らげてくれるメチオニン

などが主に入っています。
必須アミノ酸は体内で合成することができないため、ラム肉を調理して、食事に取り込むことは健康に、とてもよいといえるでしょう。
また、アミノ酸を取り込むラム肉のおすすめ調理法としては「焼く」が最適です。

不飽和脂肪酸

油脂にもいくつか種類がありますが、ラム肉のもつ不飽和脂肪酸は体にいいといわれています。不飽和脂肪酸は、魚や植物性食品に多く含まれており、

  • 動脈硬化
  • 血栓予防
  • 血圧を下げる
  • 悪玉コレステロール

などを減らす効果があるといわれています。

ビタミン

主にラム肉に含まれているビタミンは

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンE

こちらの3種類です。
ラム肉にはとくに「肌によいビタミン」が多く含まれています。
美容効果が期待できるほか、「脂肪の蓄積を防ぐ」効果もあるためラム肉はダイエットしている方に注目を浴びている理由のひとつです。
また、ビタミン類は熱に強いため、ラム肉のおすすめ調理法としては「揚げる」「焼く」が最適です。

L-カルニチン

ラム肉に含まれるL-カルニチンは牛肉100g=59.8mg、豚肉100g35mg、鶏肉100g=9.10mgに対して、ラム肉は100gあたり80㎎と豚肉の2倍以上、含まれています。
身体の脂肪を燃焼させるには、ミトコンドリアという体内の器官が活躍してくれますが、そこに脂肪を運ぶのがカルニチンなのです。
L-カルニチンを取り込むラム肉のおすすめ調理法としては「焼く」が最適です。

おすすめのラム肉調理法【焼く】

代表的な料理・・・ジンギスカン、ソテー
ラム肉で一番ポピュラーな調理法は「焼く」です。
とくに部位として適しているのは、モモ肉・ヒレ肉・ロース肉・ラムチョップです。
ラム肉はハーブとの相性もばっちりなので、ローズマリーやタイムなどを使用するとラム肉の臭みが軽減されます。
ジンギスカンはジンギスカン鍋で焼きますが、ソテーはフライパンで焼くほか、オーブンでも調理できます。

ラム肉ソテーのおいしい調理法:フライパンで焼く

まず1つ目のポイントは、調理する30分前には冷蔵庫から出し、「常温」に戻しておくことです。冷たいまま調理してしまうと、焼きムラができてしまうので注意が必要です。
また焼き色の目安としては「ローズ色」です。
レア状態でも食べることができるため、しっかりと焼く必要はありません。
逆に火を通しすぎると硬くなってしまうので、ある程度、火が通ったらアルミホイルで包み余熱で仕上げるとよいでしょう。

ラム肉ソテーのおいしい調理法:オーブンで焼く

オーブンは慣れてしまえば、材料をセットするだけで済むのでとても楽な調理法です。
オーブンで焼いている最中にもう1品作ることもできます。
とくにラムチョップはオーブン料理に適しています。
食べるときも骨の部分を持って食べられるので、食べやすく見た目が華やかです。
ラムチョップであれば200℃のオーブンで25~30分程度が目安です。

おすすめのラム肉調理法【揚げる】

代表的な料理・・・ザンギ(から揚げ)
高温の油で揚げる調理法は、ラム肉が早く柔らかくなるので、とくにビタミンの損失が少なくなります。
北海道ではラム肉を、ジンギスカンのタレに漬け込んで揚げるから揚げのことをザンギと呼び、親しまれています。
ビールのお供として低カロリーのザンギはとても人気があり、おつまみの定番です。

ラム肉ザンギのおいしい調理法

ザンギはジンギスカンのタレや、醤油・ニンニク・しょうがなどでラム肉に濃いめの下味をつけたあと、卵入りの衣をつけて揚げます。
お肉全体が浸る量くらいに油を入れ、170~180℃くらいで3分半ほど揚げるとよいです。
外がカリッとし、中はほんのりピンク色になっているのが一番おいしいザンギの目安です。

ラム肉調理法のまとめ

ラム肉は「焼く」「揚げる」以外にも「煮る」「蒸す」などさまざまな調理法が楽しめる食材です。また、普段のメニューからおもてなしメニューまで、さまざまな調理法を使ったレシピも多くあり楽しめます。
ぜひ、自分に合ったラム肉の調理法をみつけてご家庭でもチャレンジしてみてください。

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