ラム肉を仕入れるには他の肉同様、部位ごとの販売になっています。
また、若い年齢の羊肉をラム肉と呼び、取引きされています。
この記事では、ラム肉の相場について解説します。
ラム肉の産地
ラム肉の産地はが主になります
- ニュージーランド産
- オーストラリア産
- 国産
産地・部位・時期によってラム肉の相場は大きく変わります。
日本で流通しているものは、
ほとんどがニュージーランド産かオーストラリア産です。
とくに国産は全体の1%しか流通されていないといわれ
ラム肉の相場としても高めです。
また、希少価値が高く、臭みが少ないことでも特徴がある
サフォーク種がほとんどです。
羊は秋に交配し、冬に出産されるため、
春に出回る羊肉は「スプリングラム」と呼ばれ、取り引きされています。
スプリングラムは生後4か月までの子羊を指し、
草を食べる前なのでミルクの香りがする柔らかい肉質であることから、
通常のラム肉よりも相場は高く、珍重されています。
羊の年齢別の区別
ラム肉は生後1年未満の子羊肉を指します。
羊肉は成長度合いで区別され、ラム肉の相場に影響します。
またラム肉の相場を左右させるため、月齢よりも見た目でハッキリとしている歯の状態を重視する傾向にあります。
ベイビーラム
永久歯=0本
生後3か月未満で母乳を飲んで育った子羊を指します。
スプリングラムと呼ばれ、主に春ごろ流通しています。
ラム
永久歯=0本
まだ永久歯は生えておらず、およそ4か月~10か月程度の子羊を指します。
ラム肉と呼ばれるのはこの月齢の子羊です。
ホゲット
永久歯=1本
永久歯が生えてきた頃の羊です。
10か月~12か月の羊を指します。
マトン
永久歯=2本以上
生後10か月~1年以上の羊を指します。
ラム肉の特徴
- 肉質がやわらかい
- クセが少ない
- 羊肉特有のにおいも少ない
などの特徴があり、多くの人に好まれています。
若ければ若いほど肉質も柔らかいものになるため
ラム肉の相場としても高くなります。
また、見た目も淡い色でマトン肉とは異なるのも特徴です。
ラム肉のランク分け
和牛などにもランク分けがあるように、
羊肉にもランクが分かれておりラム肉の相場に影響しています。
枝肉重量と背脂肪厚の2点から判断され、ラム肉のランク・相場が決められます。
枝肉重量
SS枝肉重量が15kg未満のもの
S:枝肉重量が15~20kg未満のもの
M:枝肉重量が20~25kg未満のもの
L:枝肉重量が25~30kg未満のもの
LL:枝肉重量が30kg以上のもの
背脂肪厚
背脂肪厚は4mmを基準に
1:4mm未満
2:4~7mm未満
3:7mm以上
ラム肉の代表的な部位と相場
ラムモモ肉
- 調理方法例:煮込み料理・カツ・ロースト・ラムしゃぶ
- 部位:後ろ足のつけ根部分
部位のなかでも脂肪分が少なく、ヘルシーなのが特徴です。
内もも肉・外もも肉に分かれて販売されており、レア~ミディアムで焼くとより楽しめます。
またほかの肉に比べ、羊は小柄なことから筋肉繊維も細く柔らかいのが特徴です。
調理方法もさまざまあり、多くの料理に使用されています。
ラム肉の相場は、外国産であれば1kg平均3000円~4000円程度で取引きされており、国産となると1kg8000円~9000円前後の取引きが多いようです。
ラムショルダー
- 調理方法例:ジンギスカン・ラムしゃぶ
- 部位:腕に近い部分
スジ・脂肪分が多めの部位で、羊特有の臭みもあるため、下処理も必要になります。
ですが、きちんと脂肪分の下処理をすれば、臭みも軽減されます。
ラム肉本来のうまみと柔らかさが楽しめるでしょう。
ラム肉の相場は、外国産であれば1kg平均3000円~4000円程度で取引きされており、国産となると1kg7000円前後の取引きが多いようです。
ラム肩ロース
- 調理方法例:ジンギスカン・ステーキ・ロースト
- 部位:肩
肩ロースは脂があり、柔らかく食べやすいといった特徴をもっています。
ジンギスカンでは最高部位として扱われています。
首に近くなると歯ごたえも感じるようになるので、その場合は煮込み料理などが適しています。
ラム肉の相場は、外国産であれば1kg平均4000円~5000円程度で取引きされており、国産となると1kg13000円前後の取引きが多いようです。
ラムチョップ
- 調理方法例:ロースト・ステーキ
- 部位:背中
ラムチョップとは、あばら骨ごとに1ピースずつ切り離した骨付きロース肉のことを指します。肉質が柔らかいため食べやすく、シンプルに塩コショウなどでステーキとして食べるのにもってこいです。
また、スライスする前の状態をラムラックとも呼んでいます。
ラム肉の相場は、外国産であれば1kg平均5000円程度で取引きされており、国産となると1kg9000~10000円前後の取引きが多いようです。
またラムラックになると、カットされてない分、相場も下がります。
ラム肉の相場 まとめ
ラム肉は産地・時期・ランク・部位などさまざまな視点から、ラム肉の相場は変わります。
ラム肉の相場だけみれば高く感じる方もいると思いますが、近年では、ヘルシーさが人気となって美容に気を遣う女性に注目を浴びています。
そのため、高級料理店だけでなく多くの店が取り入れており、ディナーメニューとして「ワンランク上」のおもてなしになると喜ばれることも多いようです。
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